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革からタイヤへ

童里夢工房のMATです。

童里夢工房は東京都府中市にある福祉作業所です。
以前は革工芸を自主製品として製作しておりました。
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とても本格的な作品がたくさん生まれ販売会でも好評でした。
しかし、革という性質上どうしてもコストがかかってしまう…

何か革に代わる商品はないものか?長年のテーマでした。
そんな中、昨年工房に転属してきた職員SGAは
長年温めていた「古タイヤを使ったサンダル作り」を提案
工場長(所長)の号令により今年入職した新人?MATとともに

この5月から「タイヤサンダル制作」が始まったのでした。

ケニアなどでは作られていることが知られるタイヤサンダル

日本ではおそらくまともの作っているところは皆無
未知の世界に足を踏み込んだSGAとMAT

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過酷なタイヤとの戦いがスタートしたのでした。

柔らか固いや

工場長(所長)がどこからか古タイヤを1本持ってきました。

とりあえず切ってみよう!ハサミでサイドと底面は分離することができました。
しかしそこから先は歯がたちません。

知り合いの作業場に出向きました。

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丸のこで切ります。

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ぎゅいーーーん
ぎゅるぎゅる
がー

もくもく
ばりばり

けたたましい音と
ゴムが焦げる煙
そしてタイヤの中に入っているワイヤーの火花

えらい騒ぎです・・・

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なんとか4等分になりましたが、かなりの労力です。

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底も切ってみますが、柔らかくそして湾曲したタイヤは固定できずうまく切れません。
そのうち「パキン」と丸のこの歯が欠けてしまいました。

やわらかくかたいタイヤ

想像していた通りにはどうやら進みそうにありません。

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結局、サンダルとは程遠い形で今回は終了しました。

側面か?底面か?

とりあえず切ってみたタイヤ

底面はとにかく加工が大変
側面は加工がしやすい

しかしそれなりに大きなタイヤではないと側面でサンダルは作れない。

ということでまた工場長(所長)がどこからか大きなスノータイヤを持ってきたので

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とりあえずジグソーで切ってみた。すんなり分離はできた!

側面を切ってみる。

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ぎゃぎゃぎゃぎゃああああ~
ものすごい音と煙

ジグソーの刃は折れるは、腕はしびれるはえらい騒ぎ

ようやく切れた断面を見ると

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まるで魚のよう
ぶっとい背骨がじゃまをしてサンダルなんかにゃなりゃあしない。

側面で作るのをあきらめ

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底面でトライするのであった・・・

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ターポリンがつなぐ縁

悪戦苦闘しながらもとりあえずいろいろ切ってみた。

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側面も

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底面も

慣れればなんとかサンダルの形に近づけることはできるかな?

すると今度は、サンダルの鼻緒の部分

SGAには考えがあった。

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街中や道路でよく見る横断幕あれでできないものか?

近所のファミレスに聞いたり
ネットで検索したり
企業にメールしたり

そんな中、超有名企業が返事をくれた。

maku2.jpg
         ↑
その企業の横断幕

役目が終わると廃材となっていて、それを再利用するためにいろいろ努力をされているという。

忙しい中、わが工房まで足を運んでくれた。

そして数日後・・・

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ターポリンという名のお宝がとどく

さっそくあてがってみる

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おお!なんという存在感!

タイヤもリサイクル、ターポリンもリサイクル

「リサイクルタイヤサンダル」

これをどう商品化するか?

SUGとMATの戦いは始まったばかりである。

強度実験

メインの材料が揃い
いよいよ動き出したタイヤサンダル

次は、ターポリンとタイヤとの接合作業

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テストということで釘を使い接合してみる

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第一回強度テスト
合格

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第二回強度テスト
合格

よし行ける!

次はタイヤの形を整える

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やる気みなぎる作業員SUG
火花も飛び散る

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気がつけば夜・・・

よし!試作ができた!

歓喜にあふれる作業員たち

しかし・・・

タイヤはそんなに甘いものではなかった

つづく

タイヤ@@@ソル

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試作品完成

よし!これを量産させるぞ!

しかし・・・次の日

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え?

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なんで?

エビぞり?

しかもタイヤ本来の向きとはまったく逆にソッている・・・

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他も試すが、すべてエビぞる。。。

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こんなことしたり・・・

あんなことしたり・・・

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板もぶち折るタイヤパワー

ああ・・・

またまた難題

しかしあきらめない

秘策はつづく

タイヤの筋切り

ほっておくとエビ反りしてしまうタイヤサンダル
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エビ反らないタイヤはないものか?

よし!自動車がだめならバイクだ!と姉妹作業所近くにバイクタイヤ屋へ!

数時間後には・・・

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この通り

工場長のひとことで敏速に動く作業員

さっそく切ってはみたが・・・

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サンダルというよりは、皿?

まあこれはこれでいろいろ使えそうだが
タイヤサンダルの無骨イメージとは違う

さあどうする?

なぜ反る?

原因はワイヤー?

じゃあ切ってしまえ!

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魚ではなくタイヤの筋切り

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おお!反らない!!

よしこれならいける!

が・・・足にはやさしくない

ならば

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タイヤチューブを貼ってみる(これも廃材)

そして・・・

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ついに試作品完成!

まだまだ問題点は山積みだが、とりあえずサンダルにはなった。

さあ!これからさらなる進化はつづく

タイヤはネジを食う

タイヤとターポリンの接合

当初は釘を使用する予定だった。

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強度テストにも十分耐えたのだが・・・

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安全性に欠ける(ビジュアルも)

そこで思いついたのが

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ネジどめ

タイヤが反ったところでも触れたが
タイヤには無数のワイヤーが入っている
邪魔でしかなかったこのワイヤー

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小さな穴を開けるだけで

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ネジを食う!

そしてワイヤーがナットの代わりになり

絶対に抜けない!

この特性?を活かし試行錯誤を重ねた結果

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このような小さなネジでもガッチリ食ってくれた

そしてこのネジも

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パソコンの基盤やハードを止めているネジ

そう!リサイクル!

リサイクルタイヤサンダル

進化はつづく!

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